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やっと決断できそうな・・③

話が前後するが、Christineから先週電話があり、
「W養護学校で、一人転校する子がいるようで、もしそれが確実なら、9月からRooちゃんが4セッション通えることにななります」と言われた。
この子供さんの母親がこの地域から引っ越すため、子供も一緒に引っ越しするのだが、なんらかの事情でこの子にはSocial Workerがついているため、Social workerを通してしか確認がとれないらしいのだ。なので、あと1週間ほど待たないと決定とは言えないが、ほぼ確実だろう、と言われた。

4セッションとは、3時間1セッションなので、フルタイムで週2日、ということになる。
つまり、週3回は普通学校あるいはPreschoolに3時間ずつ通い、週2回はW養護学校でのフルタイム、という、Rooにとっては理想的な環境となりそう。

ここまできて、Rooちゃんの9月からの進学先について、選択肢が思いっきり増えてしまった。

① 9月からもPreschoolにこのまま来年夏まで在籍+週2回フルタイムでW養護学校
③ S小学校のReception classに午前中3時間通学+W養護学校
③ 9月からの1タームをPreschoolへ、そして1月からはD小学校のNurseryへ
  +週2回W養護学校

・・そう、嬉しいことに、Dual schoolingを前提として、普通学校を選べることに。
日本で言ったら、重度自閉症になってしまうだろうRooが、普通学校を選択するなんて、贅沢な気がするのに。どの普通学校も、私の決定を待ってくれている。

ここで、やはり②は難しいだろう、ということで。
どんなにHeadが太鼓判を押してくれても、実際のクラスの中では、Rooは就学1ヶ月でおいてきぼりをくらうのだ。Rooがクラスメートと一緒にずっと一緒に座っていられる、ということが、今はまだ全く想像できないわけで。
Rooには、周りで何が起こっているかわからない。逃げたくなるはず。負担になるだけだ。
別れた旦那は「それでも友達の真似をするようになるはずだ」と言っていたが、たとえ一緒に座ったとしても、Phonicsや算数の走りを一緒にやるわけではないのだから。
3時間のうち、2時間近くは一人で過ごすことになるのだろう。
Rooに必要なのは、思いっきり遊びながら学べる場と、ゆっくり成長していける時間だ。

そして、①か③か、で言えば、小学校付属のNurseryのほうが長期的計画でRooを育てていける。
5歳を過ぎても、もしRooがハッピーならば、Nurseryにまだいられる可能性が大。
ということで、私の中ではほぼ100%、③で決定していた。
・・残るは、D小学校の見学と、別れた旦那の説得とな。{説得が何より難しいとみた}


そして先日、D小学校を校長のMrs. Hに案内してもらった。
最初のミーティングと、学校案内と、ほぼ一時間、みっちりと。
NurseryからYear4の最年長まで、全クラスの授業をのぞかせてくれた。
Year1のクラスで、一人の自閉症児をこっそり教えてくれた。彼はやはりクラスメートが床に座って先生の話を聞いている間、あちこちを歩いてやりたいことを探している。そしてちゃんと一人の補助の先生が彼の要望どおり、絵の具の用意をしたりしていた。
もちろん、Small classといわれる、Learning difficultyや自閉症スペクトラムに属する子供たちのためのクラスも見学したのだが。
ちゃんと先生の話を聞けるし、返答もできるし、簡単な計算もできるわけで、今の状態ではRooは数年後このクラスでもきっと難しいだろうな、と思う。いずれはW養護学校へ週5日フルタイムで通うことになるだろう。

だが、もしなんとか7歳までこのD小学校に在籍していられれば、町の反対側にあるもうひとつのA養護学校に通うことができるかもしれない。
実は、これが、私とZac(BF)が、一番Rooにとって理想的だ、と今まで話していた進路だ。


Mrs. Hは、「Iintelligence and cognition」という言葉を使って説明してくれたが。
要は、子供の知性・理解力・認識力等で判断した場合、一般の普通学校に通う子供たちの知的レベルの底辺にD小学校のSmall class在籍のような子供たちがいて、その子達とW養護学校の中間に位置するのが、このA養護学校である、というのだ。
生徒は7歳以上で、多くの自閉症児が在籍する。もちろんスペクトラムで言えば、さまざまところに位置する子供たちだ。ここなら、ひとつの学校でお互いにある程度意思疎通が可能な子供たちのグループワークも個別指導も可能。
私とZacは、Rooちゃんが7歳までに療育などを通してこのA養護学校に行けるまで成長すればいい、と思っている。

そして、D小学校では、何人もの自閉症児をA養護学校入学まで担当した経験があるようだ。
かなり印象的だった話が、ある一人の男の子。NurseryかReception class時代に、D小学校専用の室内プールに、怖がってどうしても入れない。(近辺の小学校では、プールの設備がないのが普通。子供たちはバスに乗って近隣の市営プールまで通う)
クラスでの水泳の時間は、ただひたすら泣き叫ぶだけ。
そこで、先生方は、クラスの生徒たちと一緒に入らせることをやめ、ランチタイムに彼一人だけでプールに入らせることにした。少しずつ、少しずつ、慣れてきた彼は、数年後にD小学校を去るまでには、プール大好きっ子に変わったそうだ。
こんなことを、養護学校ではなく普通学校で実践してる柔軟性に感嘆。

この小学校なら、数年後、Rooがどの学校に所属することになろうとも、きっと楽しく通ってくれるだろう、と感じた。
さらに、Mrs. Hは、「9月からNurseryに通う予定だった子が一人引っ越すことになったので、よかったらRooちゃん9月から通えますよ」と。
ありえないと思ったが、D小学校Nurseryに9月から入学、という選択肢まで増えてしまった。

ここでTraceyにまた一度相談した。
彼女も、たった今アスペルガーの長男君の進路先決定でかなり苦労しているそうで。
行かせたいHigh schoolは、やはりSpecial Needsの支援がいまいちだそうな。
なにせ、通学に電車で45分かかる上に、地域では有数の進学校なので。そこはカトリックの学校で、S小学校の生徒たちはほぼ皆そこへの進学を希望する。
私がTiggerにS小学校に行って欲しかったのは、このHigh school進学を考えていたから。

Traceyは、「経験から言えば、どの学校を選択したとしても、いつも『これでよかったのか』と迷うことになるから。どの決定が一番とも言い切れないの。決断してからもいつも迷う」と言っていた。
ものすごーくよくわかる。
そして、「決断はいつでもいいから。制服とか、そんなのは9月になってからでいいんだから。ゆっくり考えて、またいつでも相談に来て」と言ってくれた。

Christineの意見は、「9月から一度にNurseryとW養護学校への二つの学校を新たにスタート、というのは、Rooにとって負担が大きい。」とのこと。私と同意見。
なので、おそらく③の選択肢が一番妥当だろう、ということで、私・Zac・Christineの意見が一致。


・・・さて、別れた旦那は納得するか?
まだ結婚している状態なので、彼にも50%のParental responsibilityがある。私一人の決断ではだめなのだ。

またけんかになったら嫌だな・・と、げんなりしながら電話をすると、
意外なことに、「D小学校のNurseryに入れたいなら、入れればいい」と。
頭冷えたか(笑)よかったよ
だが・・・
「ただし、条件がある。2,3年後に、RooがS小学校に転校するという前提で。」
「もしそれまでS小学校がRooのplaceを確保できないなら、S小学校に入れて欲しい」
「多分それまでにはRooは自分の意見を言えるようになってるはずだから、絶対に兄貴と一緒の学校に行きたいはずだ」だと。
うーん・・・それは難しいだろうけど・・・もちろんRooが希望して、クラスについていけて、申請が通れば私も文句はないけどさ。まあありえないだろうな・・

と思ったが、あまり突っ込まず流しておいた。でないとまた彼が意固地になってしまいそうで。
これは収穫、これで一安心、と思ったが。
「Nurseryはいいが、養護学校なんて、Rooは絶対に行く必要はないし」と・・・

おかげで、W養護学校とのDual schoolingを言いそびれてしまった・・・爆
どうしようかしら。

Christineが、彼といつでも話をする、と言ってくれたけど、彼は絶対に電話しないだろうし、彼の携帯の番号を許可なしに彼女に伝えることはできない。できれば話し合って欲しいのだけど。
彼の頑固で意固地は性格は嫌と言うほど知っているので・・・結果はあきらかなのよね。

と、この問題がひとつ残っているけど。
とりあえず・・・・これでRooちゃんの学校選択は決定、ということで。
たとえW養護学校のパートタイムがちゃらになっても、Preschool →D小学校Nurseryなら、週5日通ってもRooちゃんは問題ないはず。これでいい、かな。

はーつかれた。
ここまできて初めて、
「この全過程には、すべて意味があった」と思えましたね。はは





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by amelie_uk | 2009-06-11 06:54 | 学校