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とりあえず先が見えた①

Tiggerの通う学校は、規律が厳しいことで有名なカトリックの公立校。
しかし評判はよく、わざわざこの学校に子供を通わせたいがために引っ越してくる家族もいたりするらしい。Catchment areaはあってないようなもので、スクールバス(有料)が2台毎日運行して、近隣の町や村からやってくる子供に対応している。
運よくこの学校にTiggerを入学させることができてラッキー!と思っていたのだが、カウンシルの資料を見たら一学年の定員30人のところ、希望者の総数は28人と書いてあった・・・あれれ?全員通ったってことかな??

よくわかりませんが、まあ結果オーライというのは一緒。
イギリスでは法律により5歳になったらフルタイムで小学校に通わなくてはいけないのだが、4歳~5歳にかけてはReception classという、Year1への準備期間となるクラスに在籍するのが大半。そして9月から始める子もいれば、誕生日によっては1月から、あるいはイースター休み明けの4月から始める子達もいる。
このへんがかな~り地域差、学校差、あるいは保護者の意向等によりあいまいなのだけど。普通は子供の誕生日となる月があるタームから始めることが多い。つまり、2月生まれのTiggerは普通の公立校であれば今年の1月からReception classに通いだし、2ターム通って夏休みの後の9月からYear1になる、ということだ。
そして、4月以降に生まれた、いわゆるSummer babyと言われる、「早生まれ」に属する子供達は、4月からのタームで、初めてフルタイムのReception classに入ればよい。つまり、ナーサリーやPreschoolに他の同級生より長く通えると言う点で、のびのびと遊び中心のスクール生活を満喫できる、という印象だが、実は4月から1タームをReception classで過ごした後、いきなり9月からYear1になることになるのだ。
よって、結局は早生まれの子達の宿命からは逃れられない、ということになる。


Tiggerの通う学校は、このシステムとはちょっと違う。
入学が決定した子供全員が9月から始めなければならない。
日本では全員一斉入学が当たり前なのだが、なにせ4歳にしてReception classといえど小学校入学、ということなので、「うちの子は8月に4歳になったばかりで、9月からいきなり小学校に入るなんて・・・」というリアクションになる。しかも、3時間だけのナーサリーとは違い、フルタイムだ。
そして、Tiggerの学校は9月からいきなりPhonicsの導入、アルファベットの書き取り練習が始まり、毎日宿題がでるようになる。こうなると、5歳間近の子供と4歳になったばかりの子供との差、あるいはまじめに学ぼうとする子とまだまだ遊びの時間が欲しい子との差、などが多少出てきてしまう。
そして、10月からはクリスマス劇の練習等に多くの時間が割かれようになる。
そんなわけで、Tiggerの学校を「厳しすぎる」「いきなり詰め込んでもよくない」「4歳の子にはフルタイムは長すぎる」などと批判する人も多い。確かに。
フルタイムでもお遊戯などが中心なら子供は楽しいだろうが、座って習う習慣をつけるにはまだ早い子もいるはずだ。

Tiggerは新しい知識の習得に関しては積極的で、あまり嫌がらない。そして、TiggerがPhonicsを一つ一つ習得していく過程で、音と動作と視覚的確認によってしっかり導入されていることを実感した。
例えば、「y」の音は「ゆ」に近いのだが、ヨーグルトを食べる子供の絵が提示され、実際にヨーグルトを食べる動作をしながら、「ゆ、ゆ、ゆ」と言う。「t」は「てゅ、てゅ」、tennisをしている子供達のボールの行方を見る真似をし、左右に頭を動かして発音。
とてもわかりやすくて覚えやすい。
今では自分で簡単な文章のみで書かれた本を読むことができ、Coil, Troutなどの単語も読めるようになった。
そして、自分の子供が年齢や性格などの違いからクラスに追いつけなくて困っているお母さんの話も聞いたが、先生によりきちんとフォローアップができているような印象を受けている。


さて、このような学校で、Rooのような自閉症児は大丈夫なのだろうか。
ここが、いつも私も悩ませていた。
なにせ、Rooは8月22日生まれ。他の学校であれば2010年の4月からReception classに通えばいいのだが、Tiggerと同じ学校に行かせるとなると、今年の9月から始めなければならない。
バリバリの早生まれである上に、Special Needsのお世話になる。ハンデは2倍だよ。
養護学校の見学にも行ったが、Rooのサポートをしてくれる専門家の人たち、そして養護学校の先生も、「とりあえずRooはまず公立の学校に入学して様子を見てはどうか」との意見で一致。しかし、万が一馴染めなかったり本人にとってToo muchだったりするようであれば養護学校にフルタイムで通う策もあり。

親切な友人たちに、「そこの学校(Tiggerの行くカトリックの学校)はRooには難しすぎるだろうから、他の公立校でのんびりやらせてもらうのがいいと思う」とか、「○○学校にはSpeech and Language helpのクラスがあるらしいから、ここにいったらどうか」などといろいろなアドバイスをもらった。しかし、この特別クラスは自閉症の子供には不向きらしく、環境のせいで読み書き等が他の子供達より遅れている子が中心らしい。
そして、私自身も、Tiggerの学校ではいくら1対1のサポートがついたとしてもRooが今現在必要としているスキルを習得するのは難しいかも、などと考えていた。

しかし、公立校に通わせるのであれば、Tiggerの学校でも他の学校でもサポートシステムは一緒。どんな人たちがそれぞれの学校でどこまで真剣に取り組んでくれるか、がキーだと思った。
そこで、まずはTiggerの学校のSENCO(Special Needs Team)担当の人と話をしに行った。

・・なんだか長くなったので、続く。



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by amelie_uk | 2009-02-13 07:48 | Rooのこと